血の大公は天使の段階であり、その権限は単純にして恐ろしい。悪意の領域を統べる力と、肉体の領域を統べる力である。
神話形態は完成する。保持者は凝固した血で形作られたかのようであり、流れ広がることも、再び集まることもできる。
昇進の儀式は、神秘学全体でも最も怪物じみたものの一つである。深淵に十三の集落を生贄に捧げる。それぞれの集落には少なくとも一万の知性ある存在がいること、そして生贄の間には三か月以上の間隔を空けてはならない。
配合もそれに相応しい。血の大公の血千ミリリットル、異なる種族・身分・位階の存在の血四十九滴、そして真の神の血一滴。
まさにこの段階で、深淵の道が他の暗黒の分派と何が違うのかが最終的に明らかになる。魔女は優雅に破壊し、絞首刑者は罪を自らに背負って破壊する。だが深淵はただ数を以て取る。十三の都市、九十九の心臓、一万の魂。