海の王は、宿主が広大な水域全体の支配者となる段階である。その知性はその力ゆえに恐ろしく、その体は海の怪物に等しく、均衡は想像を絶し、海の底を陸と同じように自由に歩く。
権限は二つある。
海の怒り——海に対する権力の一部である。水域全体が選ばれた標的を拒絶し始め、その道を塞ぎ、様々な方法で襲い掛かる。
海の主——水の生命への支配と暴君の支配からなる。海の王は、広大な海原全体の統治者に等しい。
かつての力は、元素の規模にまで拡大していく。嵐は無数の銀白色の稲妻に砕け散り、雷雨へと変わる。豪雨は宿主の霊性を拡散させ、あらゆる雲とあらゆる滴が彼の眼となる。津波は四十から五十メートルに達し、彼は広い区域全体の海面を自らの意志で引き上げることができる。海の王が迷うことは、もはや原理的に不可能である。
前進の儀式は、ミスティシズムの中でも最も骨の折れるものの一つである。海底から海面まで塔を築き、周囲三百海里の全ての生きとし生けるものを従わせることである。