蒼白の皇帝は最後から二番目の段階であり、その儀式は肉体とも冥界ともではなく、人間の記憶とともに働く。
登るためには、自分の名が死と死後の世界の代名詞となることを成し遂げねばならない。すなわち、自分の領地の大多数の知性ある存在がその名を覚え、口にするようにならねばならない。征服するのでも、殺すのでもなく、人々が死を呼ぶその言葉となることだ。
この儀式は道全体を象徴している。かつての段階は死者に対する権力を得たが、この段階は生者の表象に対する権力を得る。すなわち、人々の意識の中の死は自分自身のように見えねばならない。ここに立場の脆弱性も由来する。それは他人の記憶に支えられており、記憶は保持者のものではないからだ。
構成は極めて簡素で、それゆえに表現力豊かである。冥界に現れた永遠の闇の川の支流であるステュクス川からの水を九滴、そしてあの世の特性を持たない天使の死体。わずか二つの項目だが、それぞれが買うことも交換することもできない類のものである。
薬は完全な蒼白と完全な静寂として記述されている。他の色も、他の痕跡もない。特性は蒼白の骨で組まれた玉座。武器でも王冠でもなく、人が座る場所である。